映画化した「ソラニン」や、大ヒット漫画の「おやすみプンプン」などで有名な漫画家の浅野いにおさん。
そんな浅野いにおさんの漫画ですが、作品がたくさんあるので、おすすめの作品が気になる人も多いのではないでしょうか。
今回は、浅野いにお漫画のおすすめランキングを、実際に読んだ感想とともに紹介します!
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浅野いにお漫画とは?
ようやく渋谷ヴィレヴァンのゲート見に来れた! pic.twitter.com/RW9ledx3ay
— 浅野いにお (@asano_inio) 2017年12月24日
浅野いにおさんは青春漫画の漫画家として有名で、漫画好きなら「おやすみプンプン」や「デデデデ」などは読んだことがあるのではないでしょうか。
漫画好きではない人も、浅野いにおさん原作の映画「ソラニン」は観たことがある人も多いと思います。
アジカンの主題歌を宮崎あおいさんが歌う、というシーンも話題でしたよね。
僕も浅野いにお漫画の救いようのない鬱展開と、明るいポップな絵のコントラストが好きで、学生の頃から全作品読んで追ってます。
浅野いにお漫画の魅力、おすすめの理由は?
次に、浅野いにお漫画の魅力、おすすめの理由を紹介します。
1.写実的な背景とポップなキャラクター
やはり小説ではないのでいくら話が面白くても、絵が魅力的でなければ手に取ろうとは思わないですよね。
浅野いにお漫画の絵の特徴は写真を加工した写実的な背景と、デフォルメされたポップなキャラクターたちです。
例えば「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」では可愛らしいキャラクターたちの青春劇の裏で、刻々と世界の終わりが迫っていく恐怖が描かれます。
ちなみにフィギュアにはデデデデ第1話以前のちょっとした前日譚がオマケで付いてきます! pic.twitter.com/gDUqiAltw2
— 浅野いにお (@asano_inio) 2018年4月6日
憂鬱な空気感を躍動するキャラクターたちをポップに描き切ってしまうのが、浅野いにおさんにしか描けない世界観だと思います。
コマの1つ1つのクオリティが高く、その画力から、CDジャケットや小説の表紙、Tシャツなど数々のイラストも手がけているほどです。
2.前に踏み出したくなるストーリー
浅野いにお漫画は決して明るい話は少なく、現実の非情さを容赦なく叩きつけてきます。
それを皮肉を交えてユーモラスに描かれてはいますが、「おやすみプンプン」は「欝漫画」とも言われているほど基本的には暗い内容です。
しかし、読んだ後に暗い気持ちになるのかと言われたら、むしろ逆で前向きな気持ちになれるんです。
それは絶望的な展開の中でも物語に一筋の光を残してくれるからで、「どうしようもない人生だけどもう少し頑張ってみるか」なんて気持ちにしてくれます。
特に今人生が上手くいってない、または上手くいってるのにどこか物足りない、なんて人には是非浅野いにお漫画をおすすめしたいです!
浅野いにお漫画のおすすめランキング!感想とともに紹介!
では、浅野いにお漫画のおすすめランキングを、実際に全作品を読んだ僕の感想とともに紹介します。
1位 おやすみプンプン
浅野いにおさんといえば「ソラニン」と言う人は多いかもしれませんが、個人的には断トツで「おやすみプンプン」が好きです。
テーマは「純愛」で、鳩サブレのような可愛い主人公の見た目とは裏腹に、中身はドス黒い青春漫画となっています。
七夕になるとプンプン描いてた頃のこと思い出しちゃうんだよなー pic.twitter.com/T8FpzG4X13
— 浅野いにお (@asano_inio) 2016年7月7日
また、主人公のプンプンが、初恋の相手・愛子ちゃんとどこまでも堕ちていく姿から「欝漫画」とも言われています。
本作では、そんなプンプンから見た世界が描かれる訳ですが、それに共感できるかどうかは真っ二つに割れると思います。
いわゆるパリピな人は陰気臭い漫画だと思うかもしれませんが、人生に不満があるような人にはきっと背中を押してくれるような気持ちになるハズです。
僕は完全に後者なので、プンプンに共感しまくりで僕が浅野いにお漫画を好きになったきっかけの作品でもあります。
「おやすみプンプン」は僕の人生のバイブルです。
ちなみに「おやすみプンプン」を読むなら、小学館の漫画アプリ・マンガワンがおすすめです。
1日待てば1話無料で読めるというシステムで、全話無料で読むことができます!
(本ページの情報は2024年2月1日時点のものです。最新の配信状況はマンガワンのアプリにてご確認ください。)
2位 うみべの女の子
本作は、13巻もある「おやすみプンプン」とは打って変わって、2巻で完結する読みやすい作品となっています。
大人になってまで初恋を引きずっていたプンプンに対し、本作では中学生の間の切ない恋が描かれます。
病んでる男女の恋愛という点では世界観は似た感じなので、サクッと読みたい人は本作がおすすめです。
3位 デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション
ありふれた女子高生たちの日常に、宇宙からの侵略者と人類の緊張状態をプラスしたSF作品です。
浅野いにお漫画の中でもかなりコメディ色が強く、陰鬱さは薄めなので、万人向けの作品といえますね。
とはいえ、世の中への皮肉は全開で複雑な青春模様も描かれており、暗い展開を求めるファンでも楽しめると思います。
最新作ということで画力も上がりきっていて、緻密なメカからデフォルメされた特徴的なキャラクターたちまでため息が出るほどのハイクオリティです。
取材の時にモノグラフマルチとMONO消しゴムをたくさんもらったので、頼まれてもいないのに勝手に描いてみるなど(もちろんもらったものを使って) pic.twitter.com/idsnf6gK7C
— 浅野いにお (@asano_inio) 2018年4月4日
4位 零落
本作は浅野いにおさんの半自伝的な作品です。
主人公は自身をモデルにしたような中年漫画家で、漫画家のリアルな葛藤や私生活を垣間見ることができます。
やはり疲れきった男性を描かせたら右に出る者はいない、というのを改めて感じましたね。
5位 世界の終わりと夜明け前
初期作品から新しい作品まで含まれた短篇集です。
あとがきと「夜明け前」というコラムもあって、浅野いにおをより深く知るのにもいいと思います。
どれも浅野いにお節が効いていて面白いですが、個人的には「日曜、午後、六時半。」と漫画家を主人公にした「東京」が特に面白かったです。
浅野いにおの連載デビュー作「素晴らしい世界」の続編も載っているのは、ずっと追っているファンには堪らないのではないでしょうか?
6位 勇者たち
タイトル通り、暗黒の王を倒した勇者たちの会話劇のような作品です。
暗黒の王を封印して平和が訪れたと思いきや、人間やハエの王など、種族の違った勇者同士がもめる姿にクスッと笑えます。
そして浅野いにおさん安定の社会風刺や人間の闇、皮肉なども詰まっていて、「おやすみプンプン」や「デデデデ」が好きな人は楽しめると思います。
7位 ばけものれっちゃん/きのこたけのこ
ヤングガンガンに掲載された読み切り「ばけものれっちゃん」をはじめ、13作品を収めた短篇集です。
表題にもなっている「ばけものれっちゃん」は、ばけものの顔をした女子高生・れっちゃんを巡る青春ストーリーになっています。
れっちゃんを祭り上げて偽善者ぶるクラスメイトたちと、それに違和感を持つ1人の少女を皮肉たっぷりに描いていて、ファンならぜひ読んでおきたい傑作です。
8位 Ctrl+T 浅野いにおWORKS
浅野いにおさんのイラストや読み切りなどが詰まった作品集です。
色鮮やかでポップなカラーイラストが大量に収録されていて、見ているだけで幸せな気持ちになれます。
読み切りではソラニンのサイドストーリー「はるよこい」も載っていたり、「おやすみプンプン」第1話の未公開ネームも読めたりとファンは買って損なしです。
大判タイプとminiタイプがあって、大判タイプには「ソラニン」の別バージョンカバーが付録で付いてきます。
9位 おざなり君
「Cut」という映画雑誌に連載されていた作品で、実験的な内容となっています。
独特すぎるタッチで描かれた暴力的な平社員と、元ロックスターの部長が織り成すコメディはハマる人はすごくハマると思います。
「おやすみプンプン」のようなずっしりした読み応えを求めている人は「何だこれ?」となるかもしれませんが、暇つぶしのためにカバンに入れておくには最適な1冊です。
10位 虹ヶ原ホログラフ
一見謎が謎を呼ぶダークサスペンスみたいな感じですが、かなり構成もぐちゃぐちゃで内容もハチャメチャな作品です。
簡単にまとめると、小学校の頃の同級生たちと地元で巻き起こる事件が複雑に絡み合って、SF的要素も入ってくる物語となっています。
小学生の繊細な感情、大人になって変わりゆく関係性などは共感もできて面白く感じました。
浅野いにおさんが描く心情描写が好きな人にはおすすめです。
11位 ソラニン
おそらくどの浅野いにお漫画よりも読みやすく、かつ万人向けな作品です。
内容は同棲中のカップルの揉め事や彼氏のバンド活動など、リア充たちの青春ドラマが中心なので、僕みたいな陰キャは苦手な物語かもしれません。
完成度はものすごく高いので是非おすすめしたいですが、ポップなものを求めていない人は「おやすみプンプン」や「うみべの女の子」などの方がおすすめです。
12位 ひかりのまち
「ひかりのまち」と呼ばれる陽当たりのいい街を舞台に、暗い人間ドラマが展開されていく作品です。
ませた小学生・タスクの成長物語がメインで、最後のシーンは感動的でした。
13位 素晴らしい世界
浅野いにおさんの連載デビュー作品です。
連載といっても全て読み切り作品で、舞台となる街だけが共通している内容となっています。
流石にかなり前の作品なので画風も違って絵も拙いですが、今の世界観の原型となるものは垣間見れます。
とりあえず最近の浅野いにお漫画を読んだうえで、昔の作品も読みたいということであれば手に取ってみてもいいのではないでしょうか?
浅野いにおの「おやすみプンプン」はマンガワンで全話無料で読めます
まだマンガワンに掲載されてた!1日待てば1話無料ってシステムですが全話ここで読めます。心温まるほっこり異世界転生ものです!未読の方は是非ー。 #おやすみプンプン #マンガワン https://t.co/nVgC87opyZ
— 浅野いにお/Inio Asano (@asano_inio) July 7, 2019
浅野いにおさんの「おやすみプンプン」は、単行本以外にも小学館の漫画アプリ・マンガワンで読むことができます。
マンガワンでは1日待てば1話無料で読める「毎日無料」というシステムがあり、「おやすみプンプン」もその対象です。
このシステムで読んでいけば全話無料で読めるので、読んだことがない人はまずマンガワンで読んでみてはいかがでしょうか?
(本ページの情報は2024年2月1日時点のものです。最新の配信状況はマンガワンのアプリにてご確認ください。)
まとめ
ということで、浅野いにお漫画のおすすめランキングを、実際に読んだ感想とともに紹介しました。
暗い話に抵抗が無い人は、ぜひ1位の「おやすみプンプン」から読んでみてくださいね!